5歳・3歳と行くパリ【4日目】心を奪われたサント・シャペル。凱旋門から街歩きへ

パリ4日目。この日は、今回の旅で一番訪れてみたかったサント・シャペル、ノートルダム大聖堂、凱旋門、シャンゼリゼ通りを楽しみました。

サント・シャペルの事前予約

ここは事前予約をしていないと長時間並ぶ、もしくは入れないこともあるため、公式サイトから事前にチケットを確保しておきました。

サント・シャペルの入場料金は、大人1名あたり約19ユーロ(曜日や時期で多少変動あり)。18歳未満は基本的に無料で、26歳未満のEU圏在住者も対象になります。

9月のサント・シャペルは、午前中の光がステンドグラスをもっとも美しく照らすベストシーズン。特に 9:00〜11:00 は“黄金タイム”と呼ばれ、柔らかな朝日が差し込んで色彩が浮かび上がるように見える時間帯です。午後は太陽の角度が変わるため光が入りづらく、どうしても立体感が弱くなりがち。そして、この黄金タイムはとにかく人気。

9月でも午前の枠が早めに埋まりやすいので、予約は1ヶ月前を目安にしておくと安心。公式サイトには「◯日前から予約開始」という固定ルールがないため、希望の枠が出た瞬間に押さえるのが最も確実です。参考までに、私は 7/21 に 9/11 の 9:00 入場枠を予約できました。人気枠は動きが早いので、早めのチェックがおすすめです。

サント・シャペルへ

ホテルの最寄り駅から地下鉄で向かいました。12番線でモンパルナス駅へ出て、4番線に乗り換えてシテ駅へ。20分強の移動です。

シテ駅から地上に出ると、州警察や裁判所があり、落ち着いた雰囲気でした。朝早くから州警察には長蛇の列。日本人だけでなくパリの人たちも並ぶんだな〜と想定外のことに驚きました。

横断歩道を渡るとサント・シャペルと同じ敷地内にある市裁判所があります。写真右手がコンシェルジュリー、左手にサントシャペルがあります。

左側は大きな街路樹。建物からはフランス国旗が掲げられている。イメージ通りのパリの街並みにわくわくしてしまいます。

入場時間の9時より少し早めに着いたので、建物外で並びます。チケットを持っている人の列と持っていない人の列は分かれていました。チケットありの列に並び、開場まで10分程度待ちました。

入場が始まるとちょっとずつ進んでいきます。サント・シャペルに入る前には荷物検査とボディチェックがあり、安全性の高さも安心できました。子供たちはボディタッチのみで良かったのですが、機械での検査もやる気満々で、ポージングして立っていたので、検査する人たちも強面な表情からにこやかに変わって安心しました(笑)

1階部分はお土産ショップとちょっとしたスペース。

2階へと足を踏み入れた瞬間、待ち焦がれていた景色に思わず涙が出てしまう。

本物は写真や動画の何倍にも美しい。

私はステンドグラスがつくり出す“優しくて温かいカラフルな世界”が大好き。箱根にあるステンドグラスの塔にも感動したけれど、ここはもう次元が違った。別格。目が奪われるってこういうことか、と思う。

「ゴシック建築の宝石」と呼ばれるサント・シャペルは15枚の巨大なステンドグラスで囲まれていますが、約8割が1248年の13世紀のオリジナルなんだそう。777年前に作られた建物がこんなにも美しい緻密なデザインなのにも驚きますし、メンテナンスされているとはいえ、美しさが劣らないなんて本当にすごい。

見上げれば見上げるほど、心の奥がふわっと温かくなるような、包み込まれるような感覚。綺麗、美しい、幻想的…他にどんな言葉で伝えられるだろうと思うけど、写真でも言葉でもすべては伝えきれない。是非、パリに訪れたならサント・シャペルの存在を肌で感じてほしい。

ここほど14時間かけて日本からパリへ来て良かった!!と思う場所はなかったし、ずっとここにいたいと思うほど印象的で大好きな場所になりました。…そんな私の感動とは裏腹に、夫と子供たちはすぐに満足してしまったよう。子供たちが騒ぐのは良くないので、名残惜しいけれど後にしました。

シテ島歩き〜ノートルダム大聖堂から絶品アイスクリーム

サント・シャペルからノートルダム大聖堂は徒歩6分。

パリは至近距離に歴史的建造物があちこちにあるので、感覚がおかしくなる!さすが芸術の街。観光しやすくて助かります。

2019年4月に火災があり、尖塔と屋根が焼失してしまったノートルダム大聖堂。5年という超スピードで再建し、2024年12月から一般公開が始まっています。今回、私たちは中に入らず(事前にチケットを取らなかった)外観だけを楽しみました。多くの人が訪れていて、再建後も人気の高さを感じます。写真奥はまだ工事中で、内部の詳細修復と周辺工事が2026年まで続くようです。

シテ島からサン・ルイ橋を渡り、サン・ルイ島へ。パリのゴミ収集車を見たり、パリ五輪の説明を見たり、セーヌ川沿いの建物はオシャレだなぁと、ゆっくり街歩きを続けます。観光名所だけでなく、街歩きでも楽しめるのが、パリの魅力ですね。

サン・ルイ島もシテ島も落ち着いていて、両サイドにお店が立ち並びとっても素敵。今度パリに泊まるならこの当たりに泊まってみたい!

さて、サン・ルイ島の目的は「ベルティヨン(Berthillon)」のアイスを食べること🍨

Googleマップで事前にチェックしていたので、木製の外観が目印のお店は迷わず見つけられました。入り口は2つあり、下の写真の右手側がアイスクリームのテイクアウト専用左側がイートインのカフェになっています。

移動で少し疲れたのでカフェに入りました。午前10時過ぎだったからか、先客は一組だけ。ちょっと敷居の高い雰囲気でしたが、子連れでも入ることが出来て安心しました。

アイスのメニューです。円安ユーロ高なこともあり、なかなか良いお値段。でも人生もう一度あるかないかのフランス旅行なので頼みます!

大人はカフェラテ。モコモコミルク泡が最高(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡

子供たちにはココアラテ。1つしか頼んでなかったけれど、コップ2杯半分くらい量でお得に感じました。子どもたちも美味しい美味しいと飲みまくる。

メインのアイスクリームはこちら♡

アイスに添えられているのは、アーモンド入りのパリパリ食感のチュイル。これがまた香ばしくて、アイスとの相性が抜群。
左はチョコレート、右はチェリーのシャーベット。どちらも驚くほど濃厚で、素材の味がしっかり感じられました。甘さだけで押してこない、大人も子供も満足できる美味しさです。

凱旋門〜シャンゼリゼ通り

カフェでしっかり癒されたので、地下鉄1番線のSaint-Paul駅まで歩き、凱旋門の最寄り駅「Charles de Gaulle駅」へ向かいます。

凱旋門の真下には行かず、周りの道路から見ました。子どもたちにとって面白い場所ではなかった(笑)ようで、パパっと家族写真を撮り、シャンゼリゼ通りへ移動しました。

シャンゼリゼ通りのお目当ては、モノプリのエコバッグを買うこと!マカロンを食べること!
ブランド品も山程売ってますが、英語でのコミュニケーションも自信ないし、子供がいるとゆっくり見れないので、オールスルーです(´;ω;`)

LADUREEのマカロンを食べるつもりでしたが、反対側の道を歩いていたので、ロクシタン×ピエール・エルメのコラボ店へ。どちらも日本で買えるとはいえ、限定品もあるので見てしまう。マカロンのみ購入しました。

モノプリで買いたいものは無事GET。お土産に丁度良いエコバッグは、6種ぐらいまとめ買いしました。食料品以外のお土産をここで買ったので、そこそこ重くなる(^_^;)

ランチ探し

お昼が近づいてきたので、子ども連れでも入りやすそうなお店をGoogleマップで探すことに。コンコルド広場周辺のほうが選択肢がありそうだったので、公園の中を子どもたちと走りながら移動しました。何軒かは満席で断られてしまいましたが、Relais Madeleine というお店に入ることができました。

パリらしく歩道に面したテラス席があり、周囲はガヤガヤとした賑わい。「日本って、飲み会でもない限り、こんなに大きな声でおしゃべりしながら食事しないよね」なんて夫と話しながら、文化の違いを肌で感じつつ、山盛りのポテトを頬張ります。接客は感じがよく、味もまずまず。キッズメニューは見当たりませんでしたが、大人用をシェアしてちょうどいい量でした。ボリュームがあるので、子ども連れにはむしろありがたいかもしれません。

コンコルド駅からホテル近くの公園へ!

パリの地下鉄は「暗い」「あまり綺麗ではない」「治安が心配」といった話をよく聞いていましたが、Concorde駅は想像と違ってとてもお洒落でした。天井までびっしりとアルファベットや数字のタイルが貼られていて、他の駅とはまったく違う雰囲気。思わず立ち止まって眺めてしまいます。

このあとはホテルに戻って一旦休憩する予定でしたが、子どもたちから「公園で遊びたい!」コール。予定を変更して、近くの公園をいくつか回ることになりました。

ヴォジラール(Vaugirar)駅から徒歩5分ほどの場所にあったOiseau-Lunaire SquareSquare de l’Oiseau-Lunaire には大型遊具と小さな滑り台の遊具があり、長男も次男も大喜びでした!

ここの公園で先に遊んでいた親子がいたのですが、お父さんはベンチに座ってスマホをポチポチ……。世界共通の光景なのかも?と思ってしまいました(笑)

日本の公園ではあまり見かけない遊具があったり、自然の中に溶け込むような造りだったり。
子どもたちが夢中で遊ぶ姿を眺めながら、「海外の公園巡りも、これはこれで贅沢な時間だな」と感じました。

正直なところ、パリは観光名所をすべて制覇できる街ではありません。
子連れならなおさら、時間も体力も限られる。でもその分、日本にはない遊具で遊んだり、地元の人たちに混ざって公園で過ごしたり。観光地だけでなく、公園や街の日常にも触れられたパリ滞在ができたと思います。

スーパーでお土産探し、そしてパリ最後の夜ごはん

お昼過ぎまでは良いお天気だったけれど、夕方から雨予報。本降りになる前にホテルに戻りました。おやつを食べて、お土産購入のため近くのスーパーへ行きました。

Tyrrell’sの激うまポテトチップスやBonne Maman (ボンヌママン)の焼き菓子、マロンペーストなどなど‥買い足しました。Bonne Mamanのマドレーヌは美味しいと好評だったので、もっと買ってくればよかったです(><)

夕飯はホテル近くのピザ屋さん「Verona」へ。

9月のパリは日没が遅く、19時を過ぎてもまだ明るい時間帯。フランスでは夕食の時間自体が日本より遅めなこともあり、レストランは19時頃から営業を始めるお店が多いようです。

この日訪れた Verona もそのひとつ。開店して間もない時間に到着すると先客は一組だけで、落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと食事を楽しむことができました。

口コミで「ピザとティラミスが美味しい」と見かけていたので、迷わず注文。スタッフさんはとても優しく親切で、子ども連れでも居心地のいいお店でした。
肝心のお味はというと、ピザはもう少し塩気が効いている方が好みかな、というのが正直な感想。ティラミスはしっかり美味しく、満足度の高い一品でした。

パリで過ごす時間も、いよいよ明日の午前で終わり。
11時30分発のユーロスターに乗って、次はイギリスへ向かいます。

ブログを書いてて振り返ると、今回のパリ滞在で一番印象的だったのは、人の優しさでした。
駅で困っていると「Can I help you?」と声をかけてくれたり、目が合って挨拶をすると「ボンジュール」と笑顔で返してくれたり、公園で子どもが一緒に遊んでいるとママさんが話しかけてくれたり。
正直、行く前はアジア人差別やスリのことが頭をよぎっていましたが、怖い思いをすることは一度もありませんでした。
たまたまかもしれないけれど、嫌な記憶(ホテルの火災報知機ぐらい)より、温かい思い出のほうがずっと多かった旅です。

これまでは、行ったことのない憧れの街という印象だったパリ。
でも今では、日本と変わらないくらい優しい人たちがたくさんいる、素敵で大好きな街になりました。

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